2024/07/14 11:42
STORY
About Brown rice
ベトナムの農園・工場で、玄米麺や玄米ライスペーパーを生産しているNgaさんとLoiさん夫婦のストーリーをご紹介します。
NgaさんとLoiさんはベトナムで農園を営み、その農園で収穫した米を使って当店の商品を生産しています。彼らは農薬不使用で有機肥料を使い、自然農法にこだわりながら米を生産しています。
ベトナムは米の輸出国であり、古来より農業全般、特に米作によって暮らし、発展をしてきました。水牛や牛の飼育による有機肥料を使用し、季節ごとに米を栽培しています。それ以来、農業と畜産業は互いに密接に関係するようになりました。水牛や牛は、鋤を引いたり、肥料を採取したり、人間や家畜の食事となる農作物を生産したりするために飼育されています。
しかし、天候や土壌の影響を受けやすいため、自然に左右される不安定な側面もあります。こうした課題に対し、科学の進展とともに肥料や農薬の使用が増えましたが、その結果として生態系や環境への悪影響も増大しています。
NgaとLoiは、自然に還り、自然の生態系を回復するとともに、消費者にとってクリーンな製品を生み出す、という願いを込めてベトナムで生産を行っています。古代からの先祖たちの伝統的な労働価値観を維持するために、自然農法への回帰を奨励しています。
The Process
玄米は、クアンナム省の山中で、毎年氾濫するトゥボン川の隣で栽培されています。
NgaとLoiが、化学肥料を使用せずにクリーンな米を栽培したいと農家の方々に伝えたとき、多くの反対の声をいただいたそうです。二人は稲の種子を寄付し、耕作の費用を支払いました。収穫後にコストが差し引かれて利益が得られれば、農家の方々に受け取っていただき、損害が発生した場合はNgaとLoiが負担するという契約でした。農家の方々はそれでも反対したと言います。それほどまでに、自然に沿った農法は難しいと考えられていました。
それまで続いていた現代的な、農薬や化学肥料を使う人々の稲作習慣を変えることは本当に難しい問題です。なぜなら、土壌本来の活力を取り戻すには非常に長いプロセスが必要だからです。このプロセスに、3年かかったと二人は言います。
農薬や除草剤が含まれない土壌
最初の収穫が失敗した後、何人かの農家の方々は仕事を放棄してしまったと言います。NgaとLoiは数シーズンのあいだ、土地を「休眠」することに決めました。それは今思えば現在のようなクリーンな米作りを開始するための最良の決断でした。
土地は長い間農薬や化学肥料を使わずに休息の時間を得たことで、土壌の活力を取り戻しました。
この畑では農薬や除草剤がもう使用されていないため、新米作は稲の緑と草の緑が混ざり合うことから始まります。自然の強烈な生命力が稲を内側から養います。その後の収穫はとても良い結果となりました。
「天国の宝石」と呼ばれる米
お米を収穫後、乾燥し大切に保管します。防腐剤を含まないため、お米は常に美味しく、多くの栄養を含み、カビやシロアリの発生を抑制するために、極少量のみを粉砕し、すぐに真空パックにして包装します。
NgaとLoiのつくる玄米粒は栄養価が高く、栽培プロセスがクリーンであるため、お米一粒一粒が「天国の宝石」と周辺地域では呼ばれていると言います。
玄米麺について
- 玄米麺は玄米100%と天然塩から作られています。製造はベトナムの工場で、厳密なプロセスに従って行われ、食品の衛生と安全を確保しています。さらに、化学保存料や添加物は一切使用していません。
玄米麺の特徴と用途
・茶色で自然な風味があり、噛むと優しいお米の甘みが感じられます。 - ・精製された食物よりも栄養豊富で、腹持ちもよく、ダイエットにも効果的です。
- ・繊維質、ビタミン、ミネラルが豊富で、心臓や血圧、肥満といった病気の予防と治療に役立ちます。
- ・特に心血管疾患、糖尿病の方、ダイエット、マクロビオティックを実践している方に適しています。
注意事項: 化学保存料を使用していないため、開封後はなるべく早めにお召し上がりください。
Why GENMAI (Brown rice)?
昔、私たちの祖父母は玄米を食べ、保存料を一切使わずに臼でひいて食べていました。現代では白米が一般的になり、栄養素が豊富なぬかや胚芽部分が取り除かれています。
白米は柔らかくて美味しいですが、玄米をよく噛むことで栄養素を感じることができます。噛むことは食事の重要な部分であり、良い習慣を身につけることが重要です。
食べるときの良い習慣を身につける:よく噛む
セレン、鉄、亜鉛、カリウム、カルシウム、食物繊維、タンパク質などの抗酸化物質は玄米のぬか層にあり、よく噛むことでその違いを感じることができます。
ゆっくりよく噛んで食べる習慣をつけるのは非常に難しいのですが、玄米を食べると早食いができなくなります。ぜひ一度試してみてください。
そんな玄米ですが、お米を炊こうと思ったら、浸水や炊飯に白米よりずっと時間がかかります。忙しい現代人にとってはハードルが高いこと。麺にすることで玄米を初めて食べる人がより簡単に玄米にアクセスできるのではないかと考えています。